ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

火曜日に聴き、木曜日に読み、金曜日に記す。

tinpan19732008-11-14

火曜日、キャロル・キングLiveを聴きに
渋谷・オーチャード・ホールへ。
一年ぶりの来日。ついに実現した単独公演。


開演に遅れることなくホールへ向かった。
季節が約1ヶ月ほど進んでしまったのだろうか。
ホールへ向かう道は寒かった。ホールの中は暖かかった。
マズイ! 慌しい日々で睡眠不足気味。
なのに前夜、5kmほど走ったりしている。


案の定、開演早々眠気が襲って来た。
待ちに待ったキャロル・キング単独公演だったのに。
一年前、武道館で観たとき、最も印象に残った曲
「UP ON THE ROOF」を、じっくり噛みしめることなく
夢見心地で聴いてしまった。
一部が終わり休憩時間でビールを飲んで、ようやく覚醒する。


二部は、ひとつひとつの曲を噛みしめた。
今回は超お馴染み「SO FAR AWAY」「YOU’VE GOT A FRIEND」で
グッと来た。ジ〜ンとした。今さら詞の内容とか曲についての
説明は不要だろう。第一次オイル・ショック前、
ロック・ミュージックやポップ・ミュージックが頂点を迎えた時期の、
頂上付近に位置した楽曲。


終演後、同行していただいた知人と焼鳥屋で飲む。
よかった。ヨカッタ。昨年聴きに行ったときは「これで最後…」とか
思ったけれど、今年は「まだ10年以上はLiveを続けるのでは…」と
感じた。


木曜日の朝日新聞・夕方、来日中のキャロル・キングが
オバマ大統領を支持している旨のインタビュー記事が掲載された。
支持の仕方がカッコイイと思った。
日本の音楽家が、ある特定の政党や政治家を支持すると表明するのは
危ないし怪しいのだが、キャロルの支持の姿勢・距離感は、
極めてナチュラルだと思った。「私はこう思う」、強制がなく
反対意見を受け入れる度量があるように感じた。


そして金曜日、ようやく火曜日のLiveと木曜日の記事について
記すことができた。年末まで、この調子で日々が流れるにちがいない。
いや、年が明けてもそうなのだろう。
こういった時間の流れの中で、
もっと時間が緩やかに流れていたころに浸った音楽とどうつきあっていくか?
結論は出ないけれど意識し続けていきたいと思う。