ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

五月晴れが似合う「こぬか雨」。

tinpan19732008-05-01

この連休を利用して、オフィスが
六本木のはずれから新橋のはずれへ引っ越す。
まぁどちらも大通りからちょっと入ったところ
SIDEWAYからSIDEWAYへの引っ越しなので
精神的には健全なのだが、準備はいろいろ大変だ。


引っ越し準備をしたら出てきたらしく
会社の達郎ファンの人が、シングル「愛の灯」を持って来た。
その人は仕事用PCにiTuneを積んでいないそうで、
このB面「こぬか雨」をMP3データにして、
社内の別の人に送ってほしいとの依頼を受けた。
お易い御用、どうせなら自分の分もと思いiTuneに取り込んだ。


「こぬか雨」、ご存知、
作詞・伊藤銀次/作曲・山下達郎シュガー・ベイブのナンバー。
2ndアルバムが発売されなかったため、結局レコーディングされなかったけれど、
後年銀次さんやepoさんもカヴァーした名曲である。
このシングル「愛の灯」のカップリング「こぬか雨」は、
1994年のLiveヴァージョンだ。


1994年のちょうど今ごろ、『SONGS』再発にちなんで行われた
山下達郎 Sings Sugar Babeコンサート」。
連休の谷間にかこつけて仕事を早く切り上げ、
中野サンプラザに駆けつけた覚えがある。


前売券? 持っていない。でも、山下達郎コンサートは
SOGO TOKYO仕切りだから、当日券で必ず入れてくれる。
中野サンプラザの二階の通路が、あの頃の僕の指定席だった。


「こぬか雨」1994年Liveヴァージョンを久々に耳にして、
あれ?こんなにアップテンポだったっけ…?
と、まず思った。
昨年か一昨年epoヴァージョンの音源を入手して、
よく聴いたせいだろうか。あのしっとりしたアレンジが耳に染み付いて
しまったようだ。


とはいえ、島村英二D(このLiveは青山純さんではなかったですね)、
伊藤広規B、佐橋佳幸G、難波弘之K、
敏腕ミュージシャンたちが繰り広げる演奏と達郎さんの歌声は、
何とも味わい深く心地良い。
実際のこぬか雨より、今日の、この五月晴れのような、
晴れて乾いた空気が似合う、そんなサウンドだと思った。