ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

雪が降った次の朝は。

tinpan19732008-02-04

週明けの月曜日は、快晴の一面銀世界で始まった。
東京では希少なViewを届けてくれた気象に感謝しつつ、
今朝聴いていく音楽の一曲目は迷うことなく
キャロル・キング「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」
を選んだ。


セント・エルモス・ファイアー』という1985年のハリウッド映画があった。
ワシントンの大学を卒業した7人のその後を描いた青春映画。
若かりしデミ・ムーアが出演していたり、音楽がデイヴィッド・フォスター
だったり、日本のトレンディ・ドラマ『愛という名のもとに』のネタ元(?)
と言われたり、何かと有名な作品である。


私は、この作品を、80年代の後半ビデオで観た。忘れないシーンが、
今日のような雪が止んだ次の晴れた朝、
アンディ・マクドゥエル扮する年上の憧れの女性に、
7人の中で最も内気な青年が突然会いに行くシーン。
朝陽を浴びて輝く雪景色、別荘地のコテージを思わせる家のドアを叩く青年。
白いフィッシャーマン・セーターにジーンズ姿の
アンディ・マクドゥエルが出てくる。その時、バックに流れるのが、
「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」。
キャロル・キングが自ら歌うヴァージョンである。


アンディ・マクドゥエルは、80年代半ばから後半にかけてファンだった。
89年『セックスと嘘とビデオテープ』でもいい味を出していたと思う。
その後、日本の角川映画に出演したころから好きじゃなくなった。


この映画のこのシーンが印象的で、以来、雪が降った次の日の晴れた朝は、
この曲を聴くことが習慣になった。
東京ではなかなかそんなシチュエーションにお目にかかれないので、
スキーに行って、滑って飲んで騒いで寝て起きた次の朝、
聴くことが多かった。


久しぶりにスキーに行きたくなった。
宿泊した次の朝が晴れる日を天気予報で確認して、出かけようかな。
できればウィーク・ディがいいな。