ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

音楽のGAP。

tinpan19732008-01-18

「ミッドナイト・トレイン」を聴いて帰ろうと
思ったが、私のiPodにスリーディグリーズの
ヴァージョンは収録されていなかった。


そうか。MDいやカセットの音源があるだけだ。
CDを持っている友人の顔が浮かんだので、
頼んでまた貸してもらうことにしよう。


「ミッドナイト・トレイン」、畠山美由紀ヴァージョンなら
iPodに入っていた。細野さんトリビュート第一弾のもの。
久々に聴いてみた。
いい声だ。相変わらず。フルートのような艶がある。
ただ…。


畠山美由紀さんのアルバムは一枚持っている。
カーペンターズキャロル・キングから
テネシー・ワルツ」「アメイジング・グレイス」までカヴァーした
品川のチャペルでのLive盤。
たまたまラジオで何曲か流れているのを耳にして、
声とアレンジと演奏と、あと収録曲がいいなと思い、アルバムを購入した。


買って、しばらくは良く聴いた。
ジャニス・イアンの曲なんて、オリジナル含め30年ぶりぐらいに
聴いたのではないだろうか。
ただ…。


いつも何か引っかかっていた。
いいんだけど…。
その「…」が何なのか、気づくまで時間がかかった。
美味しいものを食べて、味は申し分ないんだけれど、
歯の間に何かが挟まって取れないような…。ちょっと例えがヘンだな…。


ある日、突然、わかった。それは…、
英語の発音なのだ。その発音が、ナチュラルじゃないというか…、
ネイティヴじゃないのだから当たり前なんだけれど、
ちょっと耳に障る、気になってしまうのだ。
山下達郎さんや吉田美奈子さんが歌う英語だと
気にならないのはファンだから? 長く聴き続けているから?。
いや、それもあるけれど、発音がやはり違うと思う。


数年前、テレビでたまたま韓国の若手ミュージシャンが
音楽を演奏しているのを観た。聴いた。
欧米のロック・ミュージシャンのような格好をして、
欧米風のメロディーを、洗練されたアレンジで聴かせてくれた。
かなり心地いい音だった。でも、決定的に何かが違った。


ここで感じた違和感と、畠山美由紀さんの英語に感じる違和感が、
似たものなのではないだろうか。
(否定しているわけではないです。
 そのギャップがエキゾティズムにつながったり、
 そのギャップを吸収したり乗り超えることで、
 文化の融合や発達が為されると思いますので…)