ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

遅れ、眠り、泣き、呑む。

tinpan19732007-12-16

矢野顕子さんのLiveはいつ以来だろう?
単独公演では1993年『LOVE IS HERE』コンサートを
新宿厚生年金で観たのが最後か?


20世紀最後の12月、たぶん7年前の今日ぐらいの日、
大村憲司トリビュート・コンサートに出演されて、
大貫さんとのデュオや、幸宏氏・徳武氏とのトリオ、
更にはエンディング・パートで高水氏等のセッションで
大活躍されたあの姿を拝見したのが最後だと思う。
あ、21世紀になってから、鈴木慶一氏や大貫妙子さんとの
「Beautiful Songs」コンサートの第2弾に行ったか。


本日はN.Y.移住後恒例となった「さとがえるコンサート」と題して
渋谷NHKホールにて。レイ・ハラカミ氏とのユニット“ヤノカミ”で
前半は演奏し、後半は矢野さんご本人のピアノ弾き語りという構成。


私は、前日3時ぐらいまで呑んでいて、
それから目覚めて、よせばいいのにジムで走ったりして、
ちょっと調子が悪くなった。コンサートのオープニングに間に合わなかった。


席はちょうどセンターだったので音が良かった。
ハラカミ氏のあの計算されたチープなシンセ音と、矢野さんとのピアノの
絡みが、本当にいい音で聴こえた。ライティングも、映像もカッコよかった。
ただ、とにかく私は疲れていて、リズムに合わせて舟を漕いだ。


20分の休憩後、新たに幕が開くと、
(今回使用したのは緞帳でなくオペラ・カーテンというそうです)、
大貫妙子「横顔」をピアノ弾き語り。
くるり「春風」、「てぃんさぐの花」「すばらしい日々」「Watching You」等
も歌ってくれた。


相変わらず、私は3分の1くらい眠りながら、
矢野さんのパフォーマンスを楽しむ。
一気に目覚めるのはアンコールから。


♪昔はそこらに〜
やってくれました。「Greenfield」。聴くとやっぱりグッと来る。
エンディングの
♪ぶどう畑の向こう 今では〜
で涙腺はゆるみ、
♪こんどこそ私から よく来たね〜
で、涙が流れる。


そして、つづいて、なんと
♪欲しいものはたくさんあるの〜
「ひとつだけ」をやってくれたのだ。
私のフェイバリット矢野SONGを2曲、しかもアンコールで連続で。
涙は流れつづけている。
終演してすぐライトが点いたので、ちょっと困った。


その後、西麻布でワインを飲む。
1987年のムートン・ロートシルトなど。
今日はゼッタイに終電で帰ろう。
明日は上野で松本隆氏のオペラだ。