ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

服を着る。靴を履く。音を聴く。

tinpan19732007-12-10

月曜日、新しい週の始まりである。
天気予報をチェックして、着て行く服を決める。
黒いニットと、濃緑のツィードのアウトドアっぽいパンツと、
黒のダウン・ジャケットにした。靴は黒のトレッキング・シューズ。
紐を結んでいたとき、以前履いていた緑とグレーのトレッキング・シューズなら、
今日の格好にもっと似合ったのになと思った。


あの靴は、どうして捨てたのだっけ?
たしか、足首部分を固定するのが靴紐でなくエナメル線のようなもので、
その部分が買って3年ぐらいでダメになってしまったのだと思う。


20年履いている靴があれば、3年で履けなくなってしまう靴もある。
服も同じだ。音楽も同じだと思う。


その時イイと思ってCDを購入したけれど、
時間が経つと全く聴かなくなってしまった音楽。
何年経っても、ある季節、ある天気、ある風景に出会うと
必ず聴きたくなる音楽。


いつからか、着て行く服を選ぶように、
聴いて行く音楽を選ぶのが習慣になった。
iPodを買ってからは、その選択肢が増え組み合わせの自由度も増した。
聴きたい音楽を途中で変更することも容易くなった。


今週末、1987年のワインを飲む機会がある。
この年に買ったハリス・ツィードのジャケットを着て行こうと思っている。
さすがヘビー・デューティー、20年、生地は全く痛んでいない。
当時より体重が増えたので、肩のあたりがちょっとキツくなっているけれど。


というようなことに思いを巡らせながら、今朝電車に揺られていた。
電車の揺れのビートと、イヤホンから聴こえる音楽のビートが
いい具合にシンクロしていた。
流れていたのはUNDERWORLD『Beaucoup Fish』。
地下鉄=UNDERGROUNDで聴くUNDERWORLDは趣きがある。
あ、最近、UNDERWORLDを聴いている理由、
次回こそ記すことにしよう。