ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

スターバックスさんへの新規事業提案。

tinpan19732007-11-03

水曜日に久々に会った友人たちとは、
各々の近況とオンガクについて話した。


今、何を聴いている?
今、何がイイと思う?


いくつかの音源を貸し借りすることになり、
翌日やりとりした。
インターネットを通じて、瞬時に、複数間で
やりとりできた。そのことに今さらながら驚かされた。


友人からの返信にも記されていたけれど、
昔(少なくとも20年前まで)はアナログ・レコードを
学校に持って行って、オンガクを手渡ししたわけだ。
物理的に大きかったし重かったし、それは精神的にも然りだった。


レコードを一枚買うという行為は、
清水の舞台から飛び降りるような精神的な決断と、
限られたこづかいをやりくりする経済的な負担を
意味した。その分慎重になった。
買うという行為までに、ラジオ番組をエア・チェックしたり、
そのテープを友人間でやりとりしたり、
音楽雑誌の評判や評価を参考にしたり…。
それなりに煩わしかった。フクザツだった。でも、楽しかった。


思春期以降の友人や恋人との関係に、
オンガクがどれほど機能したか? その効果は計り知れないと思う。


オンガクにまつわるあらゆることが、
カンタンにイージーになっていたことで、
何か大切なものが失われていったような気がする。
携帯電話や電子メールの普及により、
どこまでも仕事が個人を追いかけてくるようになったように…。


便利は、迷惑や不都合を生んだ。
手軽は、脅迫や不感症を生んだ。


時間のない40代が、平日夜落ち合って、
呑み、食い、オンガクについて語るために、
場合によっては音を聴きたかったため、
「楽曲数の多いカラオケ・ルーム」という場所を選択した。


以前にも書いたと思うけれど、
アナログ、CD、MD、音声データ…、あらゆる音源を再生できて、
いい音で聴けるスペースが街中に欲しい。
サウンド・ボックス、
リスニング・スペース、
極聴空間…。


始めてみませんか?
音楽レーベルを始めて、ポール・マッカートニージョニ・ミッチェル
すばらしい作品を世に送り出した
スターバックスさん!