ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

♪のキュビズム。

tinpan19732007-10-20

昨夜のSTB139、
アルバム『Twilight Zone』から、
なんと2曲も演奏してくれた。
しかも「Twilight Zone」「恋は流星」という
ありえないと思っていた、私の大好きな曲を。


「Twilight Zone」はホーンがないとサマにならないと思っていた。
「恋は流星」もせめてバンド編成でないと表現できないと思っていた。
そんな先入観を、この三人(吉田美奈子倉田信雄、河合代介)は
軽〜く取っ払ってくれた。


「Twilight Zone」をLiveで聴いたのは初めてだった。
2004年かな?オーチャードホール管弦楽団と共演したコンサートに
行けなかったので、この曲をLiveで聴く貴重な機会を失したわけだ。
DVDやほぼ同編成でレコーディングしたアルバム『Voice in the Wind』は持っている。
しかし、昨夜のピアノとハモンドとヴォーカルという編成の「Twilight Zone」のほうが、
個人的に好きかも知れない。それくらい味わい深かった。涙が出た。


「恋は流星」は、1993年12月中野サンプラザのコンサートでの、
“デビュー20周年記念メドレー”の中でサビの部分を聴いて以来だった。
楽器が二つだけなのに、ステージにバンドとホーンがいるような音の
広がりがあった。美奈子さんのヴォーカルが素晴らしいのは言うまでもない。


セットリストを記しておこう。
2007.10.19 六本木STB139


1. Morning Prayer(『Light’n up』1982年)
2. 星の夜(『Stable』2002年)
3. Shadow Winter(『SPELL』1997年)
4. 愛があたためる(『REVELATION』2003年)
5. Shadows are the thoughts of the radiance(『BELLS』1986年)
6. Twilight Zone(『Twilight Zone』1977年)
7. 雲の魚(『REVELATION』2003年)

(休憩)

8. MOON DROPS(『Spangles』2006年)
9. 不思議(中森明菜への提供曲『Wonder』1986年)
10. Light’n up(『Light’n up』1982年)
11. Acknowledge(『Stable』2002年)
12. 八月の永遠(『Spangles』2006年)
13. BEYOND(『Spangles』2006年)
14. 恋は流星(『Twilight Zone』1977年)
15. Liberty(『Extreme Beauty』1995年)

E.C. 翼(渡辺香津美『Guitar Renaissance』2006年)


1も久々だった。この曲が聴けただけでも、私はこの夜満足して帰っただろう。
8と9は、お月様ミュージックですね。
中森明菜さんのアルバムは聴いたことがなかったので、
9は初めて聴いた曲です。どこかジャポネスクを感じる曲だと思いました。
先日の池上本門寺Liveでも披露されたそうですが、いい曲ですね。


15も久々だった(1ほどじゃないけれど…)。
以前にも記したけれど、私は、「時よ」と「Liberty」と「Christmas Tree」を
Liveで聴くと、条件反射のように涙が流れてくる。


選曲もパフォーマンスも申し分ない、いいLiveだった。
この三人のLive、ずーっと続けてほしい。
いつもいい曲を演ってくれて、しかもアレンジがいちいちカッコイイ。


倉田さんとのデュオ、河合さんとのデュオ、それぞれ味があるけれど、
トリオになることで、ヒジョーにいい緊張関係が生まれるというか…。
最少人数のオーケストラになるというか…。
そういえば、このトリオは、“CUBE”と名乗ってらっしゃる。
Cube=立方体、〜を3乗する。
3倍じゃなくて3乗。その意味を実感した夜だった。