ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

葉山の海と夏が聴こえる。

tinpan19732007-06-12

お気に入り登録させていただいている方々の
ブログでも何人か取り上げてらっしゃいますが、
先週のNHK『SONGS』は大貫妙子さんがゲストでした。
私も録画してその日の夜に拝見しました。


4月末、東京オペラ・シティ等でコンサートを行った編成
金子飛鳥さんやフェヴィアン・レザ・パネさん林立夫さんらを
バックに、そのコンサートでも演奏された楽曲群を
スタジオLive形式で届けてくれた。


そして合間に、大貫さんの葉山での生活ぶりが伺えた。
番組で大貫さんが歩いていた海岸の隣の海岸で、
私は学生時代夏を過ごした(別荘があるわけではありません)。


私が卒業するころ、大貫さんが葉山に引っ越していらっしゃるという
噂を耳にした。あの頃、たしかepoさんも逗子に住んでいらしたと思う。
郊外に移り住む理由、自分なりに何となく理解できた。


私にとって、葉山周辺はサンクチュアリで、
あれから20年経った今でも毎年最低一度は訪れるし、
行くたびに特別な気持ちになる。
だから極力、固有名詞を控えて今日は書いている。


あの海を見ながら、行き帰りのクルマの中で、
聴いた歌、口ずさんだ歌は数知れず。
ギターやキー・ボードなど楽器を弾きながら皆で歌ったりもした。


そして…。大貫さんにちなんで「海と少年」について記して
今日は終わろうと思ったけれど、気が変わった。
あれは、夏の終わりの歌だったから、
これから来る夏への期待感を盛り上げるためにも、この曲いやこのアルバム
について書こう。


『NEW MOON』、1990年のこの時期、6月に発売されたアルバム。
小林武史さんとアルバム一枚しっかりコラボレーションした初の作品。
葉山の大貫さん宅でプリプロなどしたらしく、
夏の終わり(89年の夏だと思う)、気分転換に
近くの海の家にキムチ鍋セットを持ち込んで飲み食い騒いだ様子が、
当時『月刊カドカワ』に連載されていたエッセー「散文散歩」に
記されていたっけ。


そんなエピソードもあって、このアルバムが好きなのかも知れない。
夏が来る前に聴きたくなるのかも知れない。
今日、先程、「泳ぐ人」「CALL MY HEART」とアルバム最初から聴いた。


また、夏が、やって来る。
今年の夏は、どこに行こうか。