ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

五月の久々。

tinpan19732007-05-31

このアルバムも五月、
いや4月25日に発売されたらしい。
23年前の。


1984年の5月によく聴いた。
竹内まりや『VARIETY』。
結婚によるブランクで前作から3年ぶりのアルバム、
かなり久々と当時思ったものだが、その後のリリース間隔を考えると、
ゼンゼン久々じゃないですね。


一曲目「もう一度」。
オープニングの達郎コーラスで、いきなりキモチよくなる。
このオープニングを初めて聴いたのは、この年の4月上旬。
TBS金曜ドラマ「くれない族の反乱」の主題歌としてだった。


竹内まりやだ! 久しぶり!」
ドラマ自体も面白そうだったので第1回を楽しみに観はじめたのだが、
開始早々、いきなりこの曲が流れて、一気にドラマへの好感度が上がった。


ドラマはたしか大原麗子さんが主演で、東急田園都市線のどこかが舞台で、
「愛してくれない」「話をしてくれない」等、
「〜くれない」という不満いっぱいの現代主婦の生態を描いた
というような内容だったと思う。


うれしかったのは、浅田美代子さんが大原さんの妹役か何かで出演されたこと。
離婚後、女優としてカムバック。その一作目がこのドラマだったはず。
「原宿を歩いていてスカウトされたという芸能人は数多いが、
 本当にそうだったのは浅田さんだけ」と知人が言っていたっけ。
この1984年、数年(6〜7年か?)のブランクの後、20代後半だったと思うが、
いきなり”アルファ・キュービックが似合う女”として復活してきた。


このドラマの衣装協力にクレジットはなかったが、
アルファ・キュービックは、当時のJJガールたちの憧れのブランド。
「アルファ・キュービック」「小林麻美」「ユーミン」は、
この時代の女性誌の3大マスト・アイテムだったような記憶がある。


いけない。竹内まりやさんも久々だったけれど、
浅田美代子さんも久々だったので話が逸れた。


アルバム『VARIETY』、一曲目「もう一度」につづいて
二曲目は夫・達郎氏もLiveでよく取り上げる「プラスティック・ラヴ」。
三曲目は、当時カゴメの清涼飲料「リベラ」(かなりフシギな味だった)の
CMソングにも使われた「本気でオンリー・ユー」。
オープニングのウェディング・ソングは、私の記憶が確かなら、坂本龍一氏の演奏だ。


この頭三曲にいきなり打ちのめされ、よく聴いた。この年の五月。
今でも、というか今年、五月の風や光を感じて聴きたくなった。
リッピングしている。今日の帰りに聴こう。
そして、この五月は、NEWアルバムが出たんですよね。まりやさんの。
あの年の五月のような気持ちで聴いてみたいなと思う。