TRIBUTE
藤原伊織さんが亡くなられた。
ショックだった。
ほとんどの作品を読んだ。
“痛快”の描き方が好きだった。
心に傷を負いつつも、前を向いている。
絶望を知りつつも、希望を抱いている。
そんな登場人物に感情移入した。
あれは『ひまわりの祝祭』だったろうか?
週末、ひとり静かに好きなミステリーを読みふける時間を
“黄金の時間”と記されていた。
僕もそう思った。そんな時間を多く持った。
最近読んだのは『シリウスの道』。
これを読んで、仕事に臨む気持ちが好転した。
クライアントを理解するようになった。
若い社員に優しくなった。
逝去の報が記された新聞に、
自分の手がけた広告が掲載されたのは、
(たいしたものじゃないけれど)
せめてもの餞か?
イヤ、遺志を継げ!との思し召しか?
勝手にそう思ってチャレンジしてみる
ことにしようか。本当に。
藤原さん、安らかに。