ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

「、」を打つ。

tinpan19732007-04-27

今朝、通勤途上で読んだ朝日新聞
昨日の夕刊と本日の朝刊に、
いい言葉がかなりあったので、
今日はそれを基に構成してみよう。
(『 』で表記)


『生命保険に加入したときに、
 人は青年時代を終える』


これは朝刊の天声人語から。作家・沢木耕太郎氏の言葉だそうだ。
スゴイ。言い得ていると思う。
20年前、社会人になって、保険会社の方がセールスにいらして、
ホフマン係数(と言ったはず)とやらの話をなさって、
「あなたの人生は、○歳で結婚して、○歳でお子様が生まれ…
 収入曲線はこれくらいで、生涯これだけおカネが必要ですから、
 この保険をオススメします」
と言われショックを受けた。その通りに生きてたまるか!と思い、
入社一ヶ月で会社を辞めた(理由はそれだけじゃないですけど)。


『ワインは「記憶を飲むもの」。
 自分の身に起きたその年の出来事を縦糸に、
 自然の恵みを横糸にして紡いだタペストリーとして味わう』


これは、昨日の夕刊から。
ワインに関してはもちろん、
私がこのblogで記している音楽の聴き方も似ていると持った。
「自分の身に起きたその年の出来事を縦糸に、
 時代や社会、風俗や流行の出来事を横糸にして、聴く。そして記す」。


『趣味は、生活の句読点だ。
 趣味は、その人の哲学である』


とも記されていた。
哲学なんて畏れ多いけれど、生活の句読点は理解できる。
忙しかったり、慌しかったり、楽しかったり、悲しかったりする
日常に「、」や「。」を打ちたくて、音楽やら何やらに題材を借りて、
このblogを記している。これからも続けていきたい。


ところで、少し長めの「、」を打たせていただきます。
明日から9連休。ちょっと旅に出たりしますので
しばし更新いたしません。5月になりましたらまたお会いしましょう。
皆さまも、良い連休を。


♪春へと贈る 手紙は今も ピリオドを打てずにいるから〜
大貫妙子「春の手紙」
(1993年『Shooting Star in the Blue Sky』収録
 2005年『One Fine Day』再録)