ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

薄紅の砂時計。若草の日時計。

tinpan19732007-04-04

家のPCから、自分のこのBlogに
ログインできなくなった。
Windows98搭載のVAIOのB5ノート。
そろそろ買い替えないといけないか。
動作中を示す砂時計のアイコンが、ただ虚しく回り続けるだけ。


♪四月ごとに同じ席は 薄紅の砂時計の底になる〜
松任谷由実「経る時」(1983年『REINCARNATION』収録)。
九段・千鳥が淵の今は無きフェアーモント・ホテルのカフェを
“薄紅の砂時計の底”と描き、桜が散る様子を
“空から降る時が見える”と表現した名作。
今年も桜の季節に、忘れずに鑑賞させていただいた楽曲だ。


首都圏の桜の、今年のベスト・ウィーク・エンドと云われた先週末。
横浜・金沢文庫に(が)ある称名寺で、花見をした。
25〜20年前、この辺りから鎌倉・逗子・葉山にかけて、
しょっちゅう繰り出したものだけれど、このお寺は初めてだった。
横浜なのに鎌倉。地理的にも歴史的にもKAMAKURAを感じる、
趣ある場所だった。


お寺の裏手には、せりが自生したんぽぽも咲く草地が広がり、
そこに敷物を広げ、飲んで食べ語った。
樫か、椎か、大山木か。種類はわからない。傾いて伸びる
おかしなカタチの木の根元に陣取った。


陽を浴びて若草に映る木の影が、不思議なシルエットを描いていた。
天気だけじゃない。気温も高く、今年はじめて半袖シャツを着た日。
陽が翳るまで、胃と心で、季節を味わい楽しんだ。