ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

大貫妙子≠アコースティック。

tinpan19732007-02-03

大貫妙子さんのホームページが新しくなった。
3/21に新譜も発売されるらしい。


発売元ソニー・ミュージック・ダイレクトとのこと。
東芝との契約は終了したようだ。
『Boucles d'oreilles』(ブックル・ドレイユ=フランス語でイヤリング)
というタイトルで、内容は『Pure Acoustic』2007年版というべきものらしい。


『Pure Acoustic』、こう題されたコンサートが催されたのは、
たしか1987年秋。オープン直後の六本木(赤坂?)アークヒルズ
サントリー・ホールだったと思う。
クラシック系以外では初めてこのホールを使用されたのが大貫さんで、
このコンサートを細野さんがご覧になられて「よかった」と
発言されていらしたのを、当時『朝日ジャーナル』で読んだ記憶がある。
(このエピソードは文庫本『音楽少年漂流記』にも収録)


以来約20年、アコースティックというスタイルは
大貫さんの音楽の中で大きな位置を占めるようになったのであるが…。
大貫妙子>アコースティックなのはいうまでもない。
大貫妙子=アコースティックと捉えられがちな風潮に、
私は疑問や抵抗を投げかけてきた。


たとえば、コンサート。
アコースティック編成のコンサートが、バンド編成のものにくらべて
圧倒的に多い。そちらのほうが動員力があるからだと思うが、
たまに聴くならいいがいつもアコースティックだと
どうしても飽きてしまうわけで…。
21世紀になってから、アコースティック編成のコンサートには
足を運んでいない。


2001年だったろうか? 林立夫氏と沼澤尚氏のツイン・ドラムで、
森俊之K、松原秀樹Bといった面々のバンド編成のコンサートが、
Bunkamuraオーチャード・ホールであった。
スゴく良かった。また、あんな編成だったらゼッタイに駆けつける。


大貫さん、またヨーロッパをテーマにアルバムを作らないかな。
60歳を前にした、たぶん最後であろう。ヨーロッパ三部作を。
森俊之氏3曲、
富田恵一氏3曲、
坂本龍一氏2曲
というお三方によるアレンジ分担で。


森俊之氏、
小林武史氏、
坂本龍一氏、
というタイムマシーン方式も面白いかも知れない。

清水信之氏、森俊之氏の1アルバムでの師弟共演なんてのも有りかも。


よ〜し、こんど、時間があるときに、
ヨーロッパ路線で21世紀の今アルバムを作るとして、
各曲のテーマは何にすべきか?
というアソビでもしてみることにしよう。