「こぬか雨」が似合う22年ぶりの5月。
五月晴れを飛び越して
梅雨のような毎日が続く今年の5月。
急ぎ過ぎる季節は、野菜の価格を押し上げたり、
さまざまな影響を与えているようだ。
あくまで私の印象だが、
1984年も雨の多い5月だった気がする。
先日書いた「霧雨で見えない」とかGazebo”I Like Chopin”とか
(その後小林麻美さんがカヴァーする「雨音はショパンの調べ」原曲)
雨の歌を良く聴いた覚えがある。そして極めつけは、「こぬか雨」。
伊藤銀次・山下達郎コンビによるシュガー・ベイブ期の作品。
但しシュガー・ベイブによるレコーディングは為されておらず、
私はこの曲、epo84年のアルバム『Hi-Touch, Hi-Tech』収録曲として
初めて耳にした。
♪街はいつも霧だらけ 泣き出しそうな灰色の空〜
この曲がシュガーのレパートリーだったと知ったのは、
それから10年後、1994年の連休時期に行われた
山下達郎 Sings Sugar Babeコンサートでのこと。
聴き覚えのある切ない雨の歌を達郎氏が歌われて、
この曲がepoのこのアルバムの曲だと一致するまで少々時間を要した。
この時の達郎氏のLive音源が後年シングルのカップリング曲として
(たしかメイリ・マンチェスターとデュエットした「愛の灯」だったと思う)
リリースされたが持っていないので、84年当時のカセット音源を探し出して
今聴いている。5月の雨の日に似合う曲だと思う。
♪ここにはスコールさえもない 表はそぼ降るこぬか雨〜
epo、今もマイ・ペースで活動されているのだろうか?
90年代前半、キリン・ビールが渋谷の道玄坂あたりで営んでいた
「Dance Club」という当時発売していたワインの
アンテナ・ショップ的バーで特別Liveを聴いたのが最後だ。
80年代終わりイギリスに滞在され(大貫妙子さんも89年ごろ、
期間限定でイギリスにStayされていた。そういえば)、
その後ヴァージンと契約=アルバム世界発売という目立った活動を
されたが、90年代に入るとメジャー・シーンから
一定の距離を置かれたように感じる。
大貫妙子、竹内まりや、epo。
花のRCAシスターズとも呼ばれ、各々のアルバムで
絶妙なコーラスを聴かせてくれたりしたディアハート・レーヴェルの
看板女性シンガー。この方たちのヒストリーを追ってみるのも、
三者三様のドラマがあって面白くそして刹那い。