強さと儚さのバランス。
折角、先日、
5月の晴れた日が大好きと、
心情を吐露したというのに。
生憎、今日
も、曇り空。そして夜には霧雨。
梅雨よ。先走ったり、しなくていいから。
そうでなくても貴重な五月晴れが、
このままじゃ国宝になってしまう。
湿度30%以下で、気温が20℃を越えて、快晴の
5月の日は、休日にして構わない!
という法律が出来てしまうかも知れない。
本当は5月のキモチイイ気候に因んだ楽曲を、
これでもかと紹介したかったのに…。
天気がそう来るなら、こっちにも考えがある。
今日、取り上げるのは、「霧雨で見えない」にする。
松任谷由実 作詩・作曲。今から22年前、1984年の今ごろ、
麗美とハイ・ファイ・セットのヴァージョンで聴くことができた。
麗美は松任谷夫妻の強力バックアップにより、84年1月デビュー。
その1stアルバムに、この曲は収録されている。
ハイ・ファイ・セットのヴァージョンは、アルバム名が思い出せない。
たぶんタイアップが付いた、ジャズっぽいコード進行の曲「素直になりたい」
と同じアルバムにこの曲は収録されていたはず。
(今画像をkeepするために調べたところ、
「LA MEMOIRE」というタイトルらしい。
ジャケット・アートが、マグリットみたいでカッコイイ!
けど覚えてない。当時貸しレコードで借りて、すぐ返したからな…)
ユーミン本人によるヴァージョンは、3年後のアルバム
『ダイアモンドダストが消えぬ間に』最後の曲として収録。
街の美しい夜の風景が広がっている。
でも、滲んで見えない。
それは、霧雨が睫に止まってしまうから。
決して私が泣いているからじゃない。
そういう詩。そういう音。
いいよな。こういう強さと儚さのバランス。
強気と叙情は紙一重。こういう世界を描ける人はそういないと思う。