ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

Good Night, and Good Luck.

tinpan19732006-05-08

グッドナイト&グッドラック』を観た。
劇場公開中のジョージ・クルーニー監督作品。


1950年代アメリカ、人気TV番組キャスター
エドワード・マローと、「赤狩り」を主導した
マッカーシー上院議員との闘争をテーマにした実話らしい。


本編はモノクロ、マッカーシー議員やアイゼンハワー大統領の
実映像が使われるなど、ドキュメントに近い構成。
ダイアン・リーヴスのヴォーカルによるJAZZが、
50年代気分を効果的に演出していた。


知り合いの某放送局の方々がこの映画の登場人物と重なり、
彼らがよりカッコよく、ちょっと羨ましく思えた。


観なくては…、と思った理由は、
このTV局がCBSだったということも大きかったりする。
1968年、このCBSと合弁でレコード会社を設立した日本企業は、
この5月7日で創立60周年を迎えたそうだ。
その企業傘下の会社で働き出して、私もこの5月で10年。


先日、筒美京平氏の番組を観たときも、この映画を観たときも感じたこと。
それは、社会に出て私はもうすぐ20年になろうというのに、
「これをやった!」と胸を張れるような仕事をしていないなということ。
筒美氏やマロー氏の何十分の一いや何百分の一でもいいから、
自分なりの達成感を味わってみたいと思った。


映画のタイトル『グッドナイト&グッドラック』は、
CBSの報道番組「See it Now」のエンディングで、
マロー氏が必ず口にした言葉。


荒井由実最後のアルバム『14番目の月』収録曲
「グッドラック&グッドバイ」を一寸思い出した。
この曲はそもそも岡崎友紀さんへの提供曲だったはず。
岡崎さんともCBSとも縁のある方と
お仕事させていただいたことがあるな。そういえば。