ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

「サークル・ゲーム」と“品川駅のティン・パン・アレー”。

tinpan19732006-05-01

半年前、nov46さんがWeblog
大貫妙子さんのヨーロッパ三部作について
書かれていて、一言一言が刺激的で、
そのひとつひとつにコメントを寄せたくて、
でもいつも長文の書き込みをするのは
さすがに失礼だと思って…。
それなら自分で然るべきスペースを持とう。
と思ったのが、私がWeblogを始めた理由のひとつです。


nov46sさんとして新たに始められた
Weblogに先日コメントさせていただいたところ、
返信に「サークル・ゲーム」を引用されていた。
マズイ!また、これに対して長文コメントをしそうだ…
と一瞬焦ったが、自分のところで書けばいいんだと思い直した。


サークル・ゲーム」は、1970年公開の映画『いちご白書』主題歌。
当時世界的なムーヴメントだった学生運動をテーマにした
アメリカン・ニュー・シネマ。主題歌はジョニ・ミッチェルが作り
バフィーセント・メリーが歌った(はずである)。


『いちご白書』といえば、
荒井由実作詩・作曲の「『いちご白書』をもう一度」。
という話じゃない。今日したいのは…。


同じユーミンでも松任谷由実になってから、1981年
第二次ユーミン・ブームのきっかけとなったシングル「守ってあげたい」。
この曲は、薬師丸ひろ子主演映画『ねらわれた学園』主題歌である。
主題歌の話をもらったとき、ユーミン
“「サークル・ゲーム」や「ソルジャー・ブルー」といった
 アメリカン・ニュー・シネマの主題歌のような
 ハードな映像に寄り添うちょっとライトな音楽” を作ろうとしたらしい。
(出典は、発売直後のラジオ番組でのコメントです)


実際、たしかイントロ部分に、「サークル・ゲーム」を引用していたはず。
♪You don’t have to worry, worry 守ってあげたい〜
たしかGで始まって、循環系のコードで、ベース音はそのまま
下降していく進行だったと思う。


90年代終わり、私は品川にしばらく勤務したことがあるのだが、
そこで、毎朝このコード進行を聴いていた。
山手線の電車の発車のベルの代わりに流れる音楽。
内回りか外回りかは忘れてしまったが、
たぶん今でも使われているんじゃないだろうか?


駅でこの音を耳にするたび、
「守ってあげたい」のオープニングが頭をよぎったものだ。
品川駅の山手線で流れる「あの音がティン・パン・アレー」。


あれ?ホントは、「サークル・ゲーム」の詩で描かれた
“廻る、廻るよ、時代はメリーゴーランドのように”
という話をしたかったはずなのだが…。