ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

2006年のフェイド・アウト。

tinpan19732007-01-04

12月30日、晦日
会員になっているスポーツ・クラブが
明日から年末年始の休みに入ってしまうので、
足を運ぶ。


まずは体重計に乗る。案の定、私上最高体重を
更新している。師走の忙しさと美味しさのせいだ!
つぎにランニング・マシンに乗る。
必要なセッティングを施し走リ出す。
モニターでテレビを見る。日本レコード大賞を放送している。
ん? レコード大賞って大晦日じゃなかったっけ?
夏川りみさんや森山良子さんが「涙そうそう」(たぶん)を歌っている。


数年前から沖縄の歌が売れているようだけれど、
なんで今オキナワなんだ?
私にとって「花」は嘉納昌吉さんであり、
安里屋ユンタ」は細野さんであり教授だ。


あれ、ピアノ弾いているのは…、
倉田信雄さんじゃないか?
ここ数年、吉田美奈子さんのバックUPミュージシャンとしてお馴染み。
つい先日も、河合代介さんとのトリオで素晴らしいLiveを聴かせてもらった。
森山直太朗さんとか、今ブレイクしている人たちのアレンジやプレイを
かなり手がけていらっしゃるらしいからその流れからか…。


倉田信雄さん、私が初めて生でプレイを聴いたのは、
1988年12月、山下達郎さん『僕の中の少年』ツアーだったと思う。
というようなことを考えながら走っていると、20分経過。マシンが減速し、
テレビ画面は走行距離やカロリーを表示する画面へと変わっていく…。


12月31日、大晦日
紅白歌合戦を観る。出演者の半分ほどが知らない人になっている。
スガシカオさん登場。今年、初めてLiveにも行った。
なぜ紅白に? きっといろいろな思惑や事情があるんだろう。
「PROGRESS」は好きな曲。あれ、ピアノ弾いているのは、
武部聡志さんじゃないか? 
ユーミンのLiveの音楽監督や、松たか子さんや一青窈さんの
アレンジ&プロデュースでお馴染み。
ギター小倉博和さんやドラム屋敷豪太さんと
ユニットを組んだらしいから、そのユニットでバックを務めているのか?


武部聡志さん、私が初めて生でプレイを聴いたのは、
1983年7月、松任谷由実さん『REINCARNATION』ツアーだったと思う。
それにしても、このワイン、美味しい。
2,000円程度で売っていたボルドーなのだが、当たりだった。
2006年の最後に相応しい味だ。


などと感じているうち、どうやら寝入ってしまったようだ。
目覚めると夜中2時。いつの間にか2007年になっていた。


倉田さんのピアノが、武部さんのプレイが、
僕の中でフェイド・アウトして2006年が暮れて行った。


カット・アウトよりフェイド・アウトのほうが、
個人的に好きだ。美学があると思う。
2007年も、いきなりテンションを上げずに、
いろんなことをボチボチ、徐々に、
フェイド・インしていこうと思う。