ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

Hills’ Days〜株とシャンパンの日々〜

tinpan19732006-09-16

陽は落ち 夜の闇に輝くビル
質のいいスーツとシューズの紳士と
品のいいドレスとメイクの淑女が


始まるよ シンデレラたちのパーティーが 
始まるよ 今宵もどこかで
美貌と経済の 幸福な出会い
TVでよく見る長い髪と
勝ち組IT社長
選ばれしセレビリティたちが ほら


仕事は何?
どこに住んでるの?
お酒は好き?
休みの日は何してる?


終わらない シャイ・ロックたちのゲーム
終わらない 右肩上がりをつづける
マネー(真似)がマネー(真似)を生む倍々(売買)ゲーム
何事も数値化して
要件はメールして
人間は過去から 何も学んでいないみたいだ


年収はどれくらい?
ゴルフの腕はシングル?
SEXの回数は?
老後の蓄えは?

                                                                          • -

ドナルド・フェイゲンのあの曲の
♪Standing Tough〜
という部分に対応するのは「始まるよ〜」
というところからです。

イントロでホーンが高らかに入ってくる部分から
「陽は落ち〜」という言葉を当てています。


ニューヨークの摩天楼というよりは、
六本木ヒルズの“砂上の楼閣”ぶりが
テーマになった気がします。


(♪Build the castle in the sky
 はグローバー・ワシントンjr.「Just the two of us」でしたっけ?)


ニューヨークでも、東京でも、
夜な夜な繰り広げられる
見栄と虚栄のパーティ。


一方で、ヴェニスの商人の時代からつづく
経済の数値のゲーム。


モノを言うのは美貌? 経済力?


「きみはそこにいる人間ではない」。
たしか、そんなフレーズが、最初か最後に出てくるはず。
J.マキナニーの『ブライト・ライツ・ビッグ・シティ』。


It’s Over? 〜淑女のパーティ・紳士のゲーム〜
△Vanity Fair〜虚栄の市〜
美貌のパーティ・羨望のゲーム
パーティとゲームの狂騒曲
美しさと逞しさのラプソディー


タイトルとしては『Vanity Fair〜虚栄の市〜』
もいい気がする。サッカレーでしたっけ?
あの小説は読んだことはないけれど。