ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

夢は叶い、旅は続く。

tinpan19732013-01-03

12月に引っ越して、人生でいちばん忙しい師走を過ごし、
想定外の人の死という悲しみを経験した。
何とか引越し先でネットも開通したので久々に記そう。
ユーミンの40周年絡みのいろんなトピックがあったことだし。


11月30日金曜日NHK『SONGS』。
キャラメル・ママ(細野さん含む)とセッションして「ひこうき雲」を
歌った。ビデオを撮って夜中に観たのが精一杯。
「あれ? キー低くない?」感想といえばこれぐらい。
感慨に浸る余裕がなかった。観終わってすぐ寝た。
11月25日日曜日に大阪マラソンを走り、二日後に何とか胃腸炎で倒れ
生涯初の点滴をし、でも仕事は休めず…。最悪の体調で一週間を過ごした
金曜日の夜の出来事だった。


12月11日火曜日、人見記念講堂withプロコル・ハルムLive。
仕事をすべて放り出して向かった。
席は何と…、一列目だった! 
「どうせ、また1列目じゃなくI列目の間違いだろう」と思っていたら、
違った! 隣で観ていらした方はたぶん…(確信じゃないので記しません)。
Liveはスバラシかった!
やるだろうと思っていたプロコル・ハルム色の強い曲はほとんど演ってくれた。
(しいて挙げれば「もう愛は始まらない」も演ればいいのにと思った)

何がスバラシイって、ユーミンはMCがサイコーだ。
客に媚びたり強がったり挑発したりすることしかできない他の音楽家とは
レヴェルが違う。違い過ぎる。


このプロコル・ハルムとの40周年プロジェクトへの
当初の違和感もはっきり口にしてくれた。
私自身、ユーミンがプロコル・ハルムと「青い影」をセッションして
ベスト・アルバムに収録するらしい。コンサートもやるらしい
との情報を目にして、「なんで、今さら…?」とかなりの疑問を感じた。
だって、プロコル・ハルムって、たしかもうオリジナル・メンバーは一人で、
昔の名前で出ています”状態では…?
せっかくの40周年、ほかにやることあるのでは…・


「憧れの音楽家が、今なお現役でいてくれることは、
 それだけで元気づけられる。
 私も、皆さんに、そう思ってもらえるならば…、
 がんばってもっと続けていけると思う」
コンサート最後のMCでたしかこんなことをおっしゃった。
スバラシすぎる! WOWOWさん、このLiveをオンエアするとき、
このMCをカットしないでくださいね。オンエアの3月末まで解約しないから…。


そして、今日、2013年1月3日、日本武道館
キャラメル・ママユーミンの共演。
細野・林・鈴木・松任谷とのライヴ共演という意味ではいつ以来だろう?
結婚直前1976年11月NHKホールでの“14番目の月”リサイタル以来か?
(たしか「リサイタル」という言い方だったはず。時代を感じる)


キャラメル・ママユーミンの共演ということで、とにかく先行予約した。
寺岡呼人さんとか、Golden circleとかよく調べもしなかった。
大貫さんや薬師丸さんやいろいろゲストが出るオムニバス方式、
お祭り形式のコンサートらしいから、きっとその目玉として数曲演奏
という流れなんだろうな…。と思っていたら、その通りだった。
計4曲。時間にして30分弱。
私にとって三十年来の夢が現実になった時間。


ずーっと涙が流れていて、一曲一曲いや一音一音を味わうことが出来なかった。
まぎれもなくキャラメル・ママの4人がいて、パーカッションのノブさんもいて、
そしてユーミンがいる。
頭が空っぽになった。あっという間に終わってしまった。


以下、密かに期待していたこと。


アンコールで、
大貫妙子山下達郎吉田美奈子コーラスで何か一曲、
やってほしかった。
大貫さんは今日のゲストだったし、
吉田さんとは一昨年の鎌倉での吉田美奈子ライブにユーミンが訪れ、
ユーミンの曲をカヴァーしたという流れがあったし、
山下さんを呼ぶのがいちばん難しそうだったけれど、
40周年、新春初夢ということで…。


そんなに世の中甘くなかった。
これは50周年にでも期待することにしよう。


2013年1月3日、とりあえず忘れないだろう。
鈴木茂松原正樹というゼイタクな共演も、
アンコールで一曲聴けたことだし…。
大貫妙子「雨の街を」という意外だけれどもの凄くハマったカヴァーも
聴けたことだし…。


今日も最後、ユーミンはいいこと言ってたな。
「まだ旅の途中でしょ。皆さんも…」
WOWOWさん(やるんでしょ。きっと)、ライヴのオンエア時、
ここカットしないでくださいね。