ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

湘南ランニング・ミュージック。

tinpan19732010-10-17

10月の終わりにマラソン・レースがあるため、
寸暇を惜しんで走っている。
本番までにとにかく距離を重ねないと、
目標タイムはクリアできないしまず完走もできない。


先日は湘南を走った。
茅ヶ崎から平塚・二宮を抜け大磯で折り返して帰ってくる20kmのコースと、
茅ヶ崎から江ノ島を往復する20kmのコースが設定され、
自分のペースで走るというイベント。


先日も書いたと思うが、こうしたイベントにおカネを払って
無理やりにでも参加しないと、長い距離を走る気持ちがまず折れてしまうのだ。


茅ヶ崎から走り出す。国道一号の旧道か?
渡された地図をあまりよく見ていないのでわからないが、
付近は住宅地。いい香りがする。この匂い…、金木犀
金木犀にはまだ季節が早いと思ったが、考えてみれば、
その日は10月になって最初の土曜日。早くも何ともない。
暑くて暑くてたまらない日がこれでもかと続いたけれど、
10月の声を聞くとちゃんと金木犀が香り出してくれた。自然に感謝。


♪♪♪〜
頭の中でキリンジ「来るべき旅立ちを前に」が流れ出す。
ここ数年の“My金木犀ミュージック”。
歌詞の内容に金木犀は全く無関係なのだが、
この香りを嗅ぐと、この曲のイントロが脳内を流れるのだ。


キリンジといえば、『ミュージック・マガジン』が特集してくれて、
うれしかった。キリンジの魅力を私はBlogを通じて知ったので、
私の周囲にキリンジのリアル・ファンが存在しないので、
キリンジがジャーナリスティックにどう位置づけられているのか?
世間一般でどう評価されているのか?
実感として理解できなかったのだ。そうした疑問に応えてくれる
Good!な特集だった。新譜も通勤の合間に聴いている。
とびきりキャッチーな曲があるわけじゃないが、
聴けば聴くほど味が出てくるスルメ系のアルバムだと思った。


などということもとりとめもなく考えながら走る。
走っているときって、ケッコー考えごとができる。
ランナーズ・ハイみたいな状態もごく稀に訪れて、
この辺りがいいトシして走ることが好きになった理由かも知れない。


茅ヶ崎から江ノ島へ向かう。
国道134を最初走っていたが、もっと海寄りに、海を眺めながら
走れるジョギングとサイクリング用の道があるのを思い出し、海に向かう。
林を抜ける。目の前に海! いきなり相模湾


視線を江ノ島のある方向にパンする。
江ノ島はまだ遥か彼方。その手前に…、烏帽子岩


♪♪♪〜
こうなると、やはりサザン・オールスターズが流れてくるんだ。
サザンは3枚目『タイニィ・バブルス』(1980年)から、
稲村ジェーン』(1990年)までオンタイムで聴いた。


サザンについて、いつかこのBlogで取り上げてみたいと
ずっと思っていた。でも、今はその時期じゃない。
桑田氏のご病気が回復されたら、ポジティブなこともネガティブなことも
遠慮なく盛り込んだ自分なりのサザン論を記すことにしよう。


それにしても暑い! 10月なのに今日もきっと夏日だろう。
烏帽子岩は何とか通り過ぎた。
江ノ島が見えてきた〜
しかし、僕のゴールはまだ遠い。