ティン・パン・アレーのSIDEWAYS

季節が流れていく。音楽が聴こえてくる。

カセットのメーカーや種類まで思い出した。

tinpan19732011-12-16

すっかりご無沙汰してしまった。
今年ももうすぐ終わってしまうし、
今日のライヴが素晴らしかったので、
久しぶりに記そう。また、ぼちぼち書いていこう。


高中正義40周年記念ライヴを聴きに、NHKホールへ。

一曲目、このイントロは…?
「BLUE LAGOON」だ!!!
ステージから客席に向かって飛び交うこの光は…?
レーザー光線だ!
30年ぶりの生「BLUE LAGOON」。
いきなり80年代へタイムトリップ。溢れ出る涙。


ファースト・アルバムの「TROPIC BIRD」や「憧れのセイシェル諸島」を
演ってくれた。アルバム『虹伝説』の最後の曲も演ってくれた。
1981年まで高中ファンだった私の聴きたかった曲はほとんど演ってくれた。


本編最後、ポンタ、宮崎ツイン・ドラムと斎藤ノブPercussionの
太鼓乱れ打ちから、高中氏が名曲「READY TO FLY」のリフを弾き始めた
ところで、また涙涙。


アンコール、後藤次利Bが加わってのミカ・バンド時代の名曲「黒船」。
6月2日から4日まで三連チャンで演奏してくれるとは思わなかったので、
さらに涙涙涙。
思えば5年ぐらい前、ミカ・バンド再々結成のライヴで聴いて以来。
あの時は同じNHKホール(渋谷公会堂だったか?)の前から10列目ぐらいで、
トノバンの真正面で聴けたんだ。あのトノバンが今はもう…(涙)。


こんなに泣いたライヴは久し…イヤ生まれて初めてだと思う。
演奏してくれた名曲たちを耳にしながら、
当時これらの曲を録音して聴いたカセット・テープの
ブランドやデザインまで思い出した。
タイムマシンだ。お願いしなくても。


(ミカ・バンドやオムニバス形式のライヴでは観ているけれど)
30年ぶりの高中ライヴ体験。
今日は泣きたかった。気持ち良く泣けた。
30年なんて、やっぱりあっという間だ。
今、48歳の自分。今から30年後にこうしてライヴを聴いていられるのか?
仕事は? 老後は? 年金は?
いや、どうでもいい。そんなことは。
これまでの30年と同じようなことが、
これからの30年も繰り返されるのだろう。
自分自身も、日本も、世界も、地球も、宇宙も。


今日の、そうだな、「READY TO FLY」の
ドラム&パーカッション・ソロから
高中ギターへ切り替わるあの瞬間の心の昂ぶりは、
間違いなくあの世まで持って行くに値する、
音楽の神様がくれた贈りものだと思った。